さて、今回は「20代の転職タイミング」についてまとめました。
一般的には「転職するなら20代の内」と言われていますが、やはり20代が一番有利なのは間違いありません。
しかし、同じ20代であっても微妙な年齢や経験の違い、転職理由の違いで思わぬ苦戦をする事も出てきます。
今回は、そんな20代での転職の事情についてケース別にまとめました。
20代前半、経験2年以内の転職はどう?
もちろん20代は転職をしようと思った時、一番企業側からも喜ばれる年齢ですから、スムーズに進むのは間違いありません。
ただ、20代の前半の場合と後半の場合で、少し様子が変わってくる事もあります。
特に新卒で入社後、2年以内の転職というのは、実は少し苦戦する場合があります。
新卒から2年以内での転職が厳しめになる理由
一般的な採用の場合ですと、一つの仕事を3年程度していますと「ある程度のキャリアと経験がある」とみなされる傾向があります。
2年を超えていればまだ大丈夫かと思いますが、例えば、「1年と数か月」や、「半年」といった期間で退職をしてしまいますと、「一つの仕事を長くできない性格の人」と見られてしまう可能性が出てきます。
特に、退職理由を「人間関係」と答えて、働いた期間も短い場合ですと、不利になる傾向が強いようです。
退職に至った理由が、面接官から見ても「それならば仕方ない」と思えるような内容でなければ、退職理由の部分でマイナス評価を受ける可能性が出てくるので、このへんは注意が必要かもしれません。
もし今、「転職しようかな」と迷っている場合は、まず今辞めると働いた期間が何年何ヶ月になるのかを計算してみるのも一つの手と言えるでしょう。
「嫌な仕事だな」と思っていても、次の転職を有利にするために、2~3年の就業期間を稼ぐという理由でしばらく会社に残るのも、賢い転職術の一つかも知れません。
可能ならば3年近く踏ん張った後で、転職活動に入った方がより良い条件で転職が出来る可能性がアップします。
20代後半、未経験への転職は?
未経験業種への転職は20代がベストなタイミングです。30代に入ってから未経験への転職をするのは、なかなかに厳しいのが実際のところです。
(もちろん、30代未経験の転職者が中心の業界もありますが、あまり求人の数は多くはありません)
年齢的には、25,26才あたりが未経験への転職がベストとも言われます。
その理由は、
・前職での経験が3年程度あり、社会人としての基礎が出来ている
・前職で身につけたスキルや経験を活かせる
・若いので物覚えも早い
といったあたりでしょうか。
また、入社後の出世の事も考えますと、25、26才あたりの転職にはメリットも大きくあります。
この年代ですと、まだ役職者になる年代ではありませんので、やり方や実力次第では、新卒入社の同年代より早く出世できる可能性も大いにあります。
逆に入社する年があまりにも遅くなりますと、新卒入社の同年代がすでに出世して役職についていますので、追いつき追い抜くのはなかなか厳しくなってきてしまうのが実際です。
同年代が役職者になる前に転職を済ませるというのも、未経験への転職に成功するタイミングと言えるかもしれません。
20代、同業他社への転職は?
同業他社への転職は、あまり年代を問わず、かなり優遇される傾向があります。
ライバルでの業務経験やスキルが、そのまま活かせる訳ですから当然と言えば当然かもしれません。
同業他社からの転職者の場合は、前職での経験やノウハウ、社内の事情などに詳しい方がより歓迎されますので、むしろ「遅い方が得」という傾向もあります。
未経験業種への転職は「早め早めに」というタイミングがベストでしたが、同業他社へ行く場合はむしろ「早すぎるより、少し遅いくらいがちょうどいい」と考えておく方が良いかもしれません。
特に、後輩育成や大きめの仕事、リーダーを任されるなど、何かアピールできる材料を持ってから転職をした方が、企業側から高く評価してもらえます。
その分、入社する際の条件(お給料など)にも反映されますので、遅めが得と言える転職方法と思われます。
まとめ
同じ20代でも前半と後半、未経験業種への転職か、同業他社かで、その様子やタイミングは大きく変わってきます。
有利な転職を進めるためにも、ぜひご自身の経験と年齢を見据えながら、ベストなタイミングをつかんでくださいね。
あなたの転職に幸ありますように!