未経験の職種や異業種への転職をする時に悩むのは、やはり志望動機ですよね。
実は採用担当者も、この志望動機の欄をかなり慎重に見ている事が多くあります。
やはり、「なぜ前の業種を離れる事にしたのか」「なぜこの業種に挑戦しようと思ったのか」は、その人の考え方が出やすく、意欲などを判断するのにも役立つからかも知れません。
また、応募する方から考えますと、未経験の業種へ挑戦する訳ですので、高いハードルを越える気持ちはあっても、実績がないため、「本当に受かるのか、本当に自分の気持ちが伝わるのか」と不安にもなってしまいがちです。
そんな時にも使える、未経験職種や異業種への転職で、伝わりやすい志望動機の書き方をまとめました。
まず絶対にNGな志望動機の例から
良い書き方例やアピール例の前に、「これはNG!」となる例を挙げてみたいと思います。
NG例1.前の会社の悪い部分ばかり書く
例2:前職は法人向けで厳しいお客様が多く、向いていないと思いました。個人向けなら自分にも向いていると思い、応募しました
例1の場合では、前の会社の事を非常に悪く伝えています。実際に前の会社がブラックだったとしても、それをストレートに書いてしまいますと、やはり読み手の採用担当者の印象は良くはなりにくいもの。退職理由の説明で多少、前の会社への不満点を話す事はあっても、履歴書に書いてしまうのは避けておく方が安全です。
例2の場合は、どうしても「前の仕事は向いていないけれど、この仕事なら自分でもできそうだ」というニュアンスが出てしまいます。
実際はそうでなかったとしても、書き方で「この業界の仕事の方が簡単そう」という雰囲気が文章で出てしまいますと、印象は悪化します。
どちらの例も、前職の大変だった部分を隠す必要はありませんが、それが主な志望動機になってしまいますと、どうしてもネガティブな内容になりがちです。
NG例2.新しい事を勉強したい
未経験の業種や職種への転職の場合、どうしても「勉強したい」「学びたい」「手に職をつけたい」という志望動機を言いたくなりますよね。
もちろん本音の部分なのですが、ややリスクがありますので、出来るだけ止めておいた方が無難です。
例文にもありますように、どうしても「会社に技術を教えてほしい」というニュアンスが出てしまいますので、面接官側から「当社は学校じゃないよ」と突っ込まれる可能性があります。
面接ではあくまで「私が役に立ちますよ」というアピールが必要です。
「会社の方から色々教えてくださいね」というお願いアピールをしてしまうと、逆効果になる可能性が大ですので控えめにした方が安全です。
未経験、異業種への転職は「なぜこの仕事なのか」が伝わるようにアピールを!
さて、次は未経験や異業種転職の際の志望動機の作り方です。
大きく分けて幾つかのパターンがありますので、「自分ならこれかな」と思う物があれば、ぜひそれらを参考にして頂けますと幸いです。
1.前の職場では出来ない事を達成したい
例えば、前職が法人向けにサービスを提供する会社だった場合なら、個人向けに販売やサービスを提供する仕事をしたいと思うと転職しかありませんよね。
こういった形で、「前の会社では出来ないけれど、転職すれば出来る」という前向きな理由でアピールをする事がポイントです。
上の例文の場合は、前職の経験をアピールしながら、新しい仕事に変わりたい理由(この例文では「お客様の人生全般に関わりたい」)もしっかりアピールしています。
このように、「前の会社では出来ないけれど、この仕事でなら自分の目指す仕事が出来る」というアピールに持って行くのがポイントとなります。
2.前の職場で身につけたスキルを、違う場所で発揮したい
転職の面接で一番大切なのは、「自分は役に立ちますよ!」というアピールです。
また、会社は常に即戦力以外にも、他の業種の方の考え方や技術を求めています。
そこを両方あわせてアピールするのが、「前職のスキルを、異業種で活かしたい」という志望動機です。
この例のように、「このスキルをより広い場所、高いレベルで活かしたい」というキャリアアップのための転職、志望動機は大変好まれます。自分のレベルアップにつながる部分があるのであれば、この言い回しで志望動機をつくるとスムーズかと思われます。
まとめ
未経験、異業種への転職の場合は、「転職した理由」が大変注目されています。
ここでNGワードを使ってしまいますと、面接がなかなか難しくなってしまいますので、それらを避けつつも、前向きな志望動機や自己アピールをしていく事がポイントなります。
あなたの転職に幸ありますように!