今回は新卒の場合と転職の場合での面接にどういう違いがあるのかをまとめました。
一見、採用面接ですからどこも同じと見えがちですが、実際のところは新卒と転職ではかなり内容が異なります。
進め方や回数、出てくる面接官、話すべき内容まで、異なる部分は様々です。
押さえておくべきポイントをまとめました。
面接回数と、出てくる面接官の違い
新卒の場合は、募集の時期が決まっている上に一斉に大勢が応募してきますので、採用はほとんど人事部の仕事となります。
実際に新卒の面接の経験を思い出して頂ければおわかりの通り、一般的には、大手企業の場合は人事部の一般社員や配属先の一般社員の面接があり、その後、人事部の役職者が出てくるようなケースが多くあります。
中堅やベンチャーなら、経営層の方々が出てくる事もある、というのが一般的です。
また、面接の回数はまちまちですが、2、3回のところもあれば、5回ほど面接を行うシビアな会社もあります。
中途採用の場合の面接回数、出てくる面接官は?
転職者の面接の場合は、少し勝手が違ってきます。
面接の回数は、おおまかには、2回または3回が大半です。それ以上に何度も面接をする所はあまり多くありません。
また、面接官となる方々は新卒に比べて、上の役職者が出てくる事がほとんどです。
配属先の課長級、部長級が出てくる場合や、会社によっては社長が出てくる事もよくあります。
転職者は新卒に比べて、給与や条件も高い分、期待する内容も大きいですから、会社としては「間違った採用が絶対できない」という危機感もあり、それだけ上の役職者が出てくる可能性が高くなります。
面接で話す内容、求められる内容の違い
新卒の場合は、仕事の経験がありません(あってもアルバイトのみで、正社員経験はやはりありません)。
そのため、採用方法は基本的に「ポテンシャルを見て採用する」という形になります。
つまり、学歴やその人の人柄、明るさ、前向きさ、物覚えのよさ、モラルの高さなど、人間的な部分が見られています。
しかし、転職の場合は全くここが変わってきてしまいます。
中途採用の面接方法は?
転職者の面接は、基本的には「前職で何をしていたか」のアピールが中心です。
これまでの仕事で経験してきた内容や、そこで達成した事、それを次の仕事でどう活かすのかが話題になります。
もちろん未経験業種への転職の場合でも同じです。たとえ未経験であっても、前の仕事をどのように応用するのかという話が必要になりますので、新卒の時のような「やる気と元気で頑張ります!」というアピールが通用しにくいのが実際です。
しかし、逆に言えば、自分のスキルや経験が転職先にピッタリあっているような場合は、少々アピールが不足していたり、話すのが苦手であっても全く問題なく採用される事も多々あります。
新卒の面接が「自分はどんな人間か」を話すのが中心だとしますと、転職の場合は「自分は何が出来る人間か」を話すのが中心になります。
面接日、入社日はかなり自由が効きます
そして次に大きく違うのは、やはり面接の日程や入社日についてです。
新卒の場合は、決められた日に行くのが当たり前ですし、こちらの都合はあまり聞いてはもらえません。
また、入社日は一律で決められています。
ここも中途採用の場合は大きく異なります。
転職の面接の応募者は、すでに退職済みの方もいれば、現職がある方も多くおられるため、面接の日程は会社の指定よりも応募者の予定の方が優先される傾向にあります。
また、入社日も新卒のように一律ではありませんので、同じ中途採用者でも入社日が少しずつ違う事がほとんどです。
まとめ
新卒と転職とでは、面接の日程から内容、その進み方など、様々な部分で違いがあります。
新卒の延長で考えてしまうと思わぬ落とし穴に落ちる場合がありますので、ぜひ違いとなるポイントをおさえて、抜かりない転職活動をスタートさせて頂けますと幸いです。