今回は転職の面接で「残業量はどのくらい?」「休日出勤はありますか?」といった、生活に直接関わる質問をすべきかどうか、また、どう答えるべきかをまとめました。
これらの質問は「そもそも聞いていいのか」と迷う事も多くあるかと思います。
また、質問した以上はそれに対してこちらも自分の希望を伝えなければいけませんから、面接において不利になってしまうケースも。
なるべく不利にならない形で、聞きたい条件を質問する方法をまとめました。
残業量はどのくらいかを質問するタイミング、その相手は?
転職での面接は2回 または3回ほど続くのが一般的です。
どのタイミングで「残業量はどのくらい?」という質問を投げるべきかですが、これはなるべく早い方が確実です。
後半になる程、人事部長や自分の上司になる方、あるいは経営層まで出てきますので、そのタイミングで「残業は多いですか?」と聞いても、そもそも違う部門なので把握していないケースもあります。
また、高い役職者に来て頂いているのに、「残業をあまりしたくない」という雰囲気を出してしまいますと、これだけで面接としてはかなり不利になりがちです。
幹部クラスが多い時ほど、熱意と情熱でアピールが必要ですから、細かい条件面は1次面接や説明会など、なるべく早い段階で済ませておく方が安全です。
残業量、休日出勤についての聞き方、答え方
次に、残業量について、「どの程度ありますか?」と質問しますと、具体的に数字で「月40時間ほどです」や「毎日19時ごろまでは皆、残っていますね」などのような答えが返ってくる事もあれば、「結構多いですよ」と誤魔化される場合もあります。
そして次に面接官側から返ってくるのは、「大丈夫ですか?」「そのくらいの残業は問題ないですか?」といった形で、逆質問が来る事が大半です。
ここで「いや、無理です」と答えてしまいますと、おそらく面接としてはNGでご縁がなかった結果になる可能性が大です。
もちろんご家庭の都合などで、「絶対に残業の無い会社にしか入らない」という意志であれば、それはそれで断って次へ行くというのも選択肢です。
しかし、そうでない場合は「このくらいの残業量は問題ないですか?」と聞かれて、正直な感想を述べるのはあまり上手い方法とは言えません。
「ちょっとどうだろうな…」と思っていても、大人の笑顔で「大丈夫です」と答えておくほうが無難です。
本当に無理だと思えば、内定の段階でお断りして別の会社を探すという方法も、ひとつの選択肢かもしれません。
残業量、休日出勤について聞くべきでない例
逆に、残業や休日出勤について聞くべきでない場合もあります。
一番避けておきたいのは、給与が成果報酬型であったり、年棒制であったりするケースです。
こういった給与体系の会社では、「自分が成果を出せばどういう働き方でもいい」という考え方が強くあります。
そのため、厳しい言葉で言えば「成果が出るなら、残業や休日出勤はしなくていい。出ないなら自主的に頑張りなさい」的な発想とも言えるかも知れません。
こういった会社では、成果がとても重視されますので、そもそも残業や休日出勤について話題にする事すら、NGに近い可能性がありますので避けておきましょう。
まとめ
残業や休日出勤は、普段の生活リズムに直結しますので本当は詳しく聞きたいポイントです。しかし、聞いていいのか迷うところでもあります。また、面接官の答えが本当かどうかも確信は持てませんので、かなり難しいテーマとも言えます。
どうしても聞きたい場合には質問しておく方が良いですが、そうでない場合は、あえて残業について触れないというのもひとつの手かも知れません。