さて、今回は「退職する前に必ず済ませておくべき、転職に役立つコツ」です。
在職中に転職のための活動をして、次の会社を決めてから辞めるという場合はあまり影響がありませんが、例えば退職してしばらく休んでから転職活動をされるという方の場合、「もうすでに辞めてしまっているので、転職活動に必要な情報がそろわない」という事があります。
そんな事にならないようにするためにも、やはり退職する前に自分の情報を集めて、しっかりと整理だけはしておく方が有利です。
退職前に自分の成績や成果のデータを控えておく
特に退職後に困るのは、自分がこれまで担当していた顧客の人数や、受注した件数、成約率などの具体的なデータです。
ほとんどをちゃんと覚えている場合は良いのですが、数年分、十数年分のデータをキチンと把握するのは大変です。しかし、退職した後では、会社のPCの中にあるデータを見る事はもはやできません。
会社の機密情報などを持ち出すのはもちろん完全なNGですが、転職活動に必要となる数字については、自分でメモするなど、企業秘密の持ち出しにならない範囲内での確認が必要です。
退職前に絶対に調べておきたいデータ
・受注金額、受注件数、成約件数、担当件数 (履歴書に書く基本的な数字になるので必ず控えておきましょう)
・成約率や伸び率、目標達成率など、「成果を出した」と説明する材料になる数字
・顧客の人数、法人ならその会社の規模など、「どういう人と仕事をしていた」というのがわかる数字
・社内は何人のチームだったのか(部、課、それ以下の単位のチーム人数)
・自分はそのどのポジションを何年ほど担当して、どういう仕事をしていたか
・面接のときに話題になりそうな大きな仕事がある場合は、その仕事で苦労した点や成功した点
・受けた表彰や評価の数と内容(上司からの評価など)
・自分の成績が社内で何位なのか、という情報
・前年比、前任者との比較、他の営業所との比較など、あらゆる「比較データ」
・自分が担当していた業務の内容、使っていたシステム、任されていた量
転職を有利にする、「自分のデータ」の使い道
これらのデータ全てを調べて網羅するのは大変ですから難しいかも知れません。しかしやはり、データは多ければ多い方が役立ちます。
具体的には、これらは転職する際に書く、職務経歴書の読みやすさにつながります。
職務経歴書は、履歴書と違って決まった書き方がありません。
自分の思う形で自由に書けますので、そこにアピールをしっかり詰め込まなければいけません。
しかし、意欲や頑張りだけではやはり説得力に欠けますので、具体的な数字や仕事内容、担当していたポジションや仕事の規模といったデータが伝わりやすさのポイントとなります。。
職務経歴書の書き方や、数字の活かし方はさらに別の記事で書いていきたいと思います。
まとめ
転職活動で成功するための読みやすい職務経歴書には、具体的な数字や内容が絶対欠かせません。
しかし、退職した後では、もはや調べようのない事もたくさん出てきますので、なるべく在職中に「役立つデータ」をメモしたり、在職中に一度職務経歴書を書いてみるという方法もあります。
あなたの転職に幸ありますように!