履歴書の最後に書く事となる「本人希望欄」。
本音で希望している条件をあれこれと書いてしまいたくなりますが、やはり書きすぎてしまいますと「条件にうるさい」と思われてしまい、不採用のリスクが高まる事も…。
本音と社交辞令、どの程度まで書いてよいのか迷いがちな希望条件欄の書き方をまとめました。
本人希望欄に書いた事は必ず通る?
本人希望欄は、書き手によって意外と意味が変わってくる欄でもあります。
「この条件が満たされないなら絶対に入社しない」 という意味で書く応募者の方もおられれば、
「なるべく良い条件で入社したいので、少しでも希望している事は書く」という応募者の方もおられます。
もちろんこの本人希望欄だけが原因で不採用になるという事は多くありませんが、やはり面接の後半などで、条件面の話になった時にトラブルの元となりやすい項目でもあります。
採用担当の側も「この条件でないと絶対に入社しないレベル」か「できれば叶えたいレベル」かの確認をする事が多くあります。
そのため、本人希望欄に書く際には、「絶対に叶える条件」なのか、「できれば叶えたい条件か(妥協はできる)」か、その方針だけはあらかじめ決めておく方が安全です。
また、絶対にその条件でなければ入社が難しい場合は、早めの段階で説明すると良いかも知れません。
(特に、家庭の事情などで地域を限定して働きたい場合などは、一次面接からしっかり説明しておく方が行き違いがなくなります)
絶対に譲れない部分のみ書く方が安全
やはり履歴書の印象の話として、本人希望欄に、職種や給与、転勤、業務内容などあれもこれも書いてありますと、あまり好い印象にはなりません。
そのため、入社する事ができる最低ラインの条件だけを1項目か2項目書いておく形が一般的です。
よく書かれる項目としては、「希望職種」「希望勤務地」「希望給与額」などが大半となります。
本人希望欄の書き方例
「貴社の規定に準じます。」
なるべく給与交渉を有利に進めるために、少し盛った金額(高めの金額)を希望欄に書く方法もありますが、あまり良い結果になる事は多くありません。
と言いますのも、採用関係者全てに見られる書類ですので、入社前に「〇〇〇万円を希望している人」という印象が残ってしまい、入社後に苦労してしまうようなケースも。
本音の希望金額は書面に残さずに、面接の段階で口頭で交渉する、または転職エージェントにお任せするという方法がベターです。
「貴社配属に従います」
「東京都内を希望」
勤務地もなるべくなら「貴社に従います」の方が確実です。
とはいえ、家族の事情などによりどうしても転勤が難しいような場合は、自宅から通勤できるエリアをなるべく広めに書くという方法もあります。
特に転勤の有無と、配属先は入社の条件に直結しやすい内容ですので、なるべく限定しすぎない書き方の方がスムーズです。
「営業職を希望」
新卒の場合は職種を指定しない入社が一般的ですが、転職はどこも職種を決めての募集が大半です。
そのため、応募する段階ですでに職種は決まっているはずですので、その職種を記載しましょう。
この時にポイントとなりますのは、求人に書かれている正しい名称で書くという点です。
「営業職」なのか「企画営業職」なのか、あるいは違う名前があるのか。
企業によってその職の呼び名がそれぞれ違っている場合も多くありますので、しっかりその企業の言葉を使う事が重要になります。
まとめ
希望する条件は多々あれど、やはりあれもこれもは書きにくいのが本人希望欄です。
絶対に譲れない条件だけを記載し、なるべく条件交渉は口頭で進めるスマートな形にしておきたいものです。