転職活動と就職活動で一番大きく違うのは、「時期を自分で選べる」という点です。
新卒の就職活動のように、全員が一斉に同じタイミングでするわけではありませんし、企業も同じタイミングで求人を出す事はありません。
自分の「転職したいタイミング」と、企業の「採用したいタイミング」をピッタリあわせないとならないのが、転職活動の難しいポイントでもあります。
今回は、そんなタイミングをしっかりあわせる方法をまとめました。
まずは登録して「待つ」
転職の求人はタイミングが全てとなります。多く出やすい時期、出にくい時期があり、自分にあったものをいいタイミングで探さない事には、出会える物にも出会えません。
大学生の就職活動のように、同じ時期に全ての会社の求人が出そろう訳でもありません。
また、何年かに一度しか中途採用の求人が出ない企業もあります。
自分が本当に行きたいと思っている企業があるのなら、その企業の中途採用の求人が出るまで、登録だけ済ませてじっと待つという手があります。
求人は、自分が毎日検索せずとも、求人サイトに「希望の企業はここ」と登録しておけば、求人が出次第、メールで連絡をくれるという機能もあります。
あらかじめ「○月までに転職する」と決めて動くよりも、「自分にあった良い仕事があれば転職する」というくらいの条件の方が、良い求人に出会える確率はアップします。
転職活動と就職活動の一番の違い、「時期は自分で選べる」というメリットを最大限に活かして、「登録だけ済ませて良い求人を待つ」という方法がベストな転職方法と言えるかも知れません。
待っていたら問題が解決した?
転職活動の準備をしながら求人を待っていたら、勝手に問題が解決したというケースも、転職の世界でよく起きています。
例えば、転職の原因が主に人間関係だった場合などの例があります。
上司と合わない、同じ課の人たちと合わない…。
「もっと良い人間関係の仕事に変えよう」と思って準備をしていたら、突然の人事異動や、上司の転勤、会社の合併などで、人間関係がリセットされてしまい、そもそも転職の原因になった問題が解決してしまった…というような例ですね。
こういった事も、転職の準備をしている間に起きるケースがよくありますので、そういった意味でも「準備して待つ」が解決になるのかも知れません。
転職の適齢期まで待つ
一般的に転職のベストタイミングは、やはり25歳から30歳あたりと言われています。
社会人経験があり、実績もあり、それでいてまだ若く将来性がある年齢ですので、このあたりが転職のメインの年齢層になってきます。
逆に言いますと、22、23歳前後での転職は「早すぎる」と判断される事もあります。
新卒とあまり経験や実績が変わりませんので、転職者を取るよりも、新卒を取った方がお得と企業側が考えてしまう可能性もあります。
また、辞めた理由や時期によっては、「我慢が出来ない、飽きやすい人」と思われる可能性もあるので注意が必要になってきます。
22、23歳という年齢であれば、あえて適齢期と言われる25歳まで今の仕事を続けながら待つ事で、技術や経験も付きますし、転職には有利に働きます。
「適切な年齢になるまで待つ」という選択肢も一つの手段です。
景気を見ながら待つ
不景気の最中の求人というのは、やはり質的にあまり良い物が出辛い部分があります。
一部、不景気の中でも急成長している会社はもちろんありますが、全体的に大手の優良求人は減りがちです。
逆に、景気回復のきざしが見え始めると、大手を中心に積極的な採用が始まります。
「同業他社に取られる前に、自社で優秀な人材を確保しよう!」という動きですね。
このタイミングになりますと、やはりスカウトの件数も増え、良い求人に出会える可能性はアップします。
景気を読むのはなかなかに困難ですが、なるべく不景気の時期の転職を避けるだけでも、かなり有利な転職が出来るのではないでしょうか。
まとめ
転職活動は、タイミングがとても重要になってきます。
それまで「準備だけしておいて待つ」という姿勢が、良い求人と出会えるコツになります。
景気や自分の適齢期、良い求人が出るタイミングなどをじっくり「準備して待つ」事で、自分に会った職との出会いが訪れます。
ぜひ、素晴らしい求人と出会い、天職への転職を成功させていただけますと幸いです。